CentOS 6.6にag(the_silver_searcher)の最新版(2.0)をRPMパッケージにして、インストールする
epelでインストールしたagのバージョンが古かったことが気になり、新しいバージョンのパッケージがないか探してみたが見つからなかった。
仕方ないのでソースからインストールするためagのソースを展開したところ、specファイルがあった。それならrpmパッケージにしてインストールしようと思い、調べながらやってみた。
OSのバージョンは6.6。
$ cat /etc/redhat-release CentOS release 6.6 (Final)
まず、rpmbuildコマンドを使ってtarファイルから直接ビルドしてみた。
$ rpmbuild -ta the_silver_searcher-2.0.0.tar.gz
エラー: ビルド依存性の失敗:
pcre-devel は the_silver_searcher-2.0.0-1.el6.x86_64 に必要とされています
xz-devel は the_silver_searcher-2.0.0-1.el6.x86_64 に必要とされています
必要なパッケージがないというエラーになったので、メッセージに従ってパッケージをインストール。
$ sudo yum install pcre-devel xz-devel
そして、再びビルドした。
$ rpmbuild -ta the_silver_searcher-2.0.0.tar.gz 実行中(%prep): /bin/sh -e /var/tmp/rpm-tmp.YH5hx1 ... Processing files: the_silver_searcher-debuginfo-2.0.0-1.el6.x86_64 伸張ファイルの検査中: /usr/lib/rpm/check-files /home/te2u/rpmbuild/BUILDROOT/the_silver_searcher-2.0.0-1.el6.x86_64 エラー: インストール済み(ただし未伸張)ファイルが見つかりました: /usr/share/zsh/site-functions/_the_silver_searcher RPM ビルドエラー: インストール済み(ただし未伸張)ファイルが見つかりました: /usr/share/zsh/site-functions/_the_silver_searcher
今度は別のエラー。調べてみると、これはパッケージするファイルとインストールしたいファイルのリストに差があると起きるエラーのようで、それを無視するマクロを定義すれば回避できる。
しかし、このマクロはspecファイルで記述するもの。今はtarファイルからのインストールを試しており、このためにわざわざファイルを展開してspecファイルを編集したくない。
そこで他の方法を調べたところ、rpmbuildコマンドにマクロを定義できるオプションがあったので、それを試してみた。
$ rpmbuild -D '_unpackaged_files_terminate_build 0' -ta the_silver_searcher-2.0.0.tar.gz
これでビルドが成功し、パッケージができた。
$ ls ~/rpmbuild/SRPMS the_silver_searcher-2.0.0-1.el6.src.rpm $ ls ~/rpmbuild/RPMS/x86_64 the_silver_searcher-2.0.0-1.el6.x86_64.rpm the_silver_searcher-debuginfo-2.0.0-1.el6.x86_64.rpm
さっそく作成したパッケージをインストールしてagを最新版にした。
$ sudo yum install ~/rpmbuild/RPMS/x86_64/the_silver_searcher-2.0.0-1.el6.x86_64.rpm
agコマンドでバージョンを確認して完了。
$ ag --version ag version 2.0.0 Features: -jit +lzma +zlib