論理トレーニング101題を読んだ
随分前に購入したが、読む機会ができたので読んだ。
- 作者: 野矢茂樹
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 2001/05/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書の例題を通じて感じるのは、書かれている文章が安定しているとは限らないという事実である。
内容を理解するために読んでいる段階で、言葉の誤用や論理的に破綻しているかもしれない文章を、自身の論理力を用いて読み解かなくてはならない。
「読みにくい」「わからない」と判断するのは簡単だが、それが文章の不安定によるものか、自身の論理力の弱さなのか、書かれている言葉の意味が理解できていないか、そのときの自分にはわからないのである。
そのような事実のもとで自分にできることは何か。既に書かれている文章を変えることはできない。それなら自身の論理力を鍛えて自分になりに読み解く他にない。
文章の読解の難しさを気付かされた、そういう本だった。