作業ノート

様々なまとめ、雑感など

論理トレーニング101題を読んだ

随分前に購入したが、読む機会ができたので読んだ。

論理トレーニング101題

論理トレーニング101題

本書の例題を通じて感じるのは、書かれている文章が安定しているとは限らないという事実である。

内容を理解するために読んでいる段階で、言葉の誤用や論理的に破綻しているかもしれない文章を、自身の論理力を用いて読み解かなくてはならない。

「読みにくい」「わからない」と判断するのは簡単だが、それが文章の不安定によるものか、自身の論理力の弱さなのか、書かれている言葉の意味が理解できていないか、そのときの自分にはわからないのである。

そのような事実のもとで自分にできることは何か。既に書かれている文章を変えることはできない。それなら自身の論理力を鍛えて自分になりに読み解く他にない。

文章の読解の難しさを気付かされた、そういう本だった。

みんなのPython 第4版を読んだ

みんなのPython 第4版

みんなのPython 第4版

ここのところずっとPHPのレガシーなシステムを担当しているのもあって、他の言語を使う機会がない。そこで、久しぶりにPythonをやってみることにした。

Pythonにしたのは今、Python言語によるプログラミングイントロダクションを読んでいるから。本書は、Pyhonに関する本をamazonで調べて購入した本のなかの一冊。

本書は、Pythonを使い始める前段階としてPython3のことを知るための入門書である。

内容はPythonの概要から始まり、Anacondaのインストール、言語仕様、データサイエンス、そしてPython2について。

全体的に、図表やプログラムを用いてわかりやすく説明している。プログラムはインタープリター実行可能なくらいにシンプルなものなので、Python3が実行できる環境であれば試せる。

一方、自分がその内容を理解したどうかを確認するための方法、例えば章末にあるような演習問題といったものはない。

だから、まず本書でPythonのことを知り、より深く理解するために他書を読んだり、コードを書いてみる。そのときわからないことがあれば、本書を読み直してみる。そのような使い方になる本だと思った。

小さな習慣を読んだ

小さな習慣

小さな習慣

個人的に習慣化したいことがいくつかあって、色々試していたときにたまたま見つけた本。

小さな習慣とは、より良いことに向かう行動であり、ばかばかしいと思えるほど小さな行動である。

習慣に関する本で他書との違いは、モチベーションに頼らず、とにかく行動を継続することに重点をおいているところ。

モチベーションに頼らないのは、それが信頼できないから。習慣化したい行動にモチベーションを求めない。行動するとモチベーションが得られることはあるが、それはあくまでボーナスとして考える。

行動の継続に重点をおいているのは、それが習慣の本質だから。習慣になるまでは一般的にいわれる21日から30日ではなく、18日から254日としている。つまり習慣になることを目標にすると、習慣化までの期間が広くはっきりしないために、本当に達成したのか判断しにくい。結局、習慣というのは定期的な行動のことなので、毎日続けるためにどうするかを重視したほうがよい。

この点を踏まえたのが小さな習慣。やるべき行動が小さければ、モチベーションに頼らずに毎日実行することができる。また、毎日続けるために自身の生活習慣に合うような形で行動を決める。これは、小さな習慣が万人に向いているということでもある。

読み終えてみると、どうして自分がこういうことに気づかなかったのだろうと思えるくらいに自然であり、当然と感じるような、そういう気づきが得られた本だった。