systemdの環境でapacheユーザのumask値を変更する
RHEL6までは/etc/sysconfig/httpd
にumaskを書けば、/etc/init.d/httpd
を実行することで変更できた。
RHEL7からはデーモンの管理がsystemdに変更になった。
systemdでも/etc/sysconfig/httpd
は使用するが、そこで設定できるのは環境変数のみで、umaskを書いても変更されない。
systemdでumaskを変更する場合、デーモンの設定ファイルを作成し、そこにumask値を設定する。
cat <<'EOT' | sudo tee /etc/systemd/system/httpd.service > /dev/null .include /lib/systemd/system/httpd.service [Service] UMask=002 EOT
設定したいのはumaskだけなので、もともと用意されているhttpd.serviceをincludeして他の設定を同じにする。
sudo systemctl --system daemon-reload
httpd.serviceファイルを作成したら、systemdをリロードする。
sudo systemctl restart httpd.service
httpdを既に起動しているなら、再起動する。
参考
RHEL 7.1でOracle 12cのためのfirewalldの設定をする
仕事で、Oracle 12c Enterprise EditionをRHEL7.1にインストールした。 Oracleでは通常、Oracleのリスナーで1521、EM Expressで5500のポートを使用する。
RHEL6のときはiptablesの設定をしていたが、RHEL7からはfirewalldに変更されたので、その設定方法を調べた。
方法としては2つ。
1つは、firewall-cmd
でzoneに対して該当ポートの使用を許可する方法。
rootでログインしているときに、firewall-cmd
で
# firewall-cmd --zone=public --add-port=5500/tcp --permanent # firewall-cmd --zone=public --add-port=1521/tcp --permanent
このように該当のポートを特定のzoneに対して許可したあと
# firewall-cmd --reload
設定を反映する。permanent
オプションはその設定を永続化させるもので、再起動しても設定内容は有効になる。
もう1つは、oracleのための設定ファイルを作成して、それをzoneに設定する方法。
rootでログインしているときに
# cat <<'EOT' > /etc/firewalld/services/oracle12c.xml <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <service> <short>Oracle 12c</short> <description>Oracle Database 12c Release 1 Enterprise Edition</description> <port protocol="tcp" port="1521"/> <port protocol="tcp" port="5500"/> </service> EOT
このような設定ファイルを作成する。firewall-cmd
でサービスを参照すると
# firewall-cmd --permanent --get-services RH-Satellite-6 ... openvpn oracle12c pmcd ... wbem-https
サービスの一覧にoracle12c
と表示される。作成したファイル名がそのままサービス名になる。
そして、firewall-cmd
で
# firewall-cmd --zone=public --add-service=oracle12c --permanent
作成したサービズをzoneに追加し
# firewall-cmd --reload
設定を反映する。zoneのステータスを参照すると
# firewall-cmd --zone=public --list-all public (default, active) interfaces: ens1 sources: services: dhcpv6-client oracle12c ssh ports: masquerade: no forward-ports: icmp-blocks: rich rules:
先ほど設定したサービスが設定されていることが確認できる。
参考
Oracleのシーケンスの取得値を所定値に変更する
OracleのDBで、シーケンス値を使用するカラムを持つテーブルのデータを移行するときに起きる問題。
Oracleでは、シーケンスとテーブルは別に扱う。このため、テーブルのデータを移行するときには あわせてシーケンスの値も変更しないと、値が重複してしまうことになる。
主キーの値としてシーケンスを使用することは多く、その値が制約違反により登録できない、といった現象が起きる。
この現象を避けるためには、シーケンスの取得値が移行データとかぶらないようにする必要があるのだが、シーケンスの値を簡単に変更するようなSQL文は存在しない。
そこでいくつかのSQL文を実行して、最終的に取得値を所定値にすることになる。
以下は例として、foo_seq
というシーケンスの取得値を11
にするための手順。
1. シーケンスを削除する
シーケンスが存在するときは、一旦削除する。
DROP SEQUENCE foo_seq;
2. シーケンスを作成する
シーケンスを作成する。初期値、最小値、増分値を全て1にする。
CREATE SEQUENCE foo_seq START WITH 1 MINVALUE 1 INCREMENT BY 1;
3. 増分値を変更する
ALTER文で増分値を10
に変更する。この値は、開始したい値(11
)から1を引いたもの。
ALTER SEQUENCE foo_seq INCREMENT BY 10;
4. シーケンス値を取得する
SELECT文で、このシーケンスの値の現在を取得する。
SELECT foo_seq.nextval FROM dual; NEXTVAL ---------- 10
これによって、シーケンスの値が10になる。
5. 増分を1にする
増分を1に戻す。
ALTER SEQUENCE foo_seq INCREMENT BY 1;
これで、次回のシーケンスの取得では11
になる。
SQL> SELECT foo_seq.nextval FROM dual; NEXTVAL ---------- 11