ubuntuでsudoの設定変更に失敗したときの対応
sudoの設定変更は、通常 visudoで行う。このコマンドを使うと、編集後に構文のチェックを行い、間違っている場合はその旨を報告するので、設定を間違えてもvisudoを終了さえしなければ対処することはできる。
ここでは、例えば間違えたままvisudoを終了したり、viなどのエディタで編集したあと、sudoersの編集ミスのためにsudo自体が使えなくなったときの対処法について。
1. recovery modeで起動
OSを再起動し、recoveryモードで起動する。
VirtualBoxの仮想マシンなら、ホストからCtrl-Alt-Del
を送信すれば再起動するので、grubのカーネルの選択画面でrecovery modeと書かれたカーネルを選択すればOK。
2. recoveryメニューで root を選択
rootユーザでshellが起動し、プロンプトが表示される。
3. ルートディレクトリを再マウントする
起動時、マウントされたパーティションは読み込みのみ可の状態。
sudoersを編集するために、書き込み可能な状態で再マウントする。
# mount -o remount,rw /
4. sudoersを編集
sudoersを編集する。
# visudo
編集後、sudoが正しく動くことを確認する。
5. shellを終了し、resumeを選択
shellを終了し、recoveryメニューで resume を選択。
選択後に表示される注意を確認し、OKを押すとそのまま起動される。